デブとファッション
99%デブ人生で、当然思春期時代もデブ。
故に一番ファッションに興味がある年頃にファッションとは無縁。
デブにファッション誌は需要がないが、かろうじて隠し持っている「おしゃれ」願望で、
ファッション誌を手に入れたいとは思っていた。
だが“世間は『デブがファッション誌を買うという行為』を許さないだろう”との勝手な強迫観念を持っていた。
『ぷぷ。着れないっしょ。痩せろや、デブ!』
って思われるんじゃないか、いや言われるに違いない。
頭の中では火サス張りの妄想ドラマ始まる。
そんな感じで、私にとってのそれは、見る必要がない上に、
見ると息苦しくなり、切なくなり、とてつもなく嫌な気持ちにさせられる一品。
例えて言うなら、ドラキュラにとってのニンニク?
そしてデブは「服に選ばれる」。
「似合うかどうか」ではなく、「着られるかどうか」でしか服を選べない。故におしゃれすることに興味を持てなくなる。そしてかろうじて着られる服を着た自分を、鏡で見て絶望に打ちひしがれるのである。(なんだか目から汗が・・・)
こうして私はおしゃれに無知な大人になっていった。
そして今現在も尚、「おしゃれ」は超絶苦手である。それはも~なかなか気合の入った、ハンパない「おしゃれ苦手」意識である。
結局何が言いたいかというと、私にはおしゃれに関する土台が全くない、ということ。
今、この瞬間、フェアリーゴッドマザーが“ビビデバビ・デブー”とかって
魔法で超ナイスバディにしてくれたとしても、
“ごめんやけど、センス、持ってないんです。参りました、降参!”で終了。
最近は大きいサイズの服の種類も増え、お洒落なデブもチラホラ見られるようになってきた。
そうね。『渡辺直美』ちゃんなんか、マジリスペクトっす。
確かにネ、お洒落したってデブはデブ。見苦しいっちゃー見苦しい。
直美ちゃんのグッチの炎上、クソデブ祭りも記憶に新しい。
でもなんかね、カッコいいな~って思うのさ。さっそーと胸張ってお洒落してる姿。
お洒落に対して前向きで。
全く興味がないならいいけど、本当は興味あるくせに、
綺麗になりたいと思ってるからダイエットしているくせに、
苦手だから~~・・・とかってうじうじしている自分とは確実に違うよね。
不思議なもので体重が減ってくると、自信が湧いてくる。
今や、歩く時はブリちゃんか、シェキーラかって感じだ。
(うん。ちょっと大きな勘違い入りました~)
そして、お洒落は自信を強固にする。
得意でないなら、場数を踏め!勉強しろ!
そして、自分の「好き」を集めて、自分流のお洒落をゲットしよう。
そして、ちょっとずつでいいから「綺麗」へのサイクルを回していこう。